まず、投資を始める前に投資について解りやすく説明してみます。
投資行動には「投機」と「投資」の2種類があります。
どちらも、企業の株式を買ったり売ったりする点では同じですが、投資をする期間に大きな違いあります。
投資とは、購入した株式の配当や株価の値上がり益を受け取る事で、この投資行動の特徴は、購入者全員の期待により収益がプラスになる点です。
株式を購入した企業が成長したときにはじめて恩恵が得られるので、短期間で利益を得ることはなかなか難しいです。そのため、「投資」の場合は、長い時間をかけることを前提に考えると良いでしょう。
次に、企業の価値に期待して利益を得る投資と、みなさんが投資って言うとこれだっと思っているのが投機です。
投機とは、株式の価格のズレを狙った投資行動の事で、投資とはまったく異なる投資行動なのです。
これらを踏まえ、長期間をかけて利益を得るのが投資、短期間で利益を得ようとするのが投機と理解しておきましょう。
投資で知っておきたい用語の解説
それでは、投資をしていくと解らない言葉がよく出てきますのでまとめてみました。
まとめを見て理解をしながら、誰でも、実戦で利益を出せる内容までを解説していきます。
まずは、投資について最低限必要な事
投資の基本が解れば売買は怖くないです。初めは少額からの投資で慣れていきましょう。
株式投資とは
株式投資は、配当金や値上がり益、株主優待などの利益を得る為に企業が発行する株を売買する投資法です。
株式とは
株式会社が銀行からの融資ではなく、投資家から必要な資金を集める為に発行する証書です。
投資家は資金を提供したことで会社が利益を上げたときに、その一部を受け取る権利がもらえます。
資金を提供した投資家は、株主といいます。
株主は、株式会社のオーナー（出資者）として意見を言える立場になります。
株主に与えられる権利
株主になると、いろんな権利が与えられます。
配当をもらえる権利の他に、企業ができるだけ利益を出せるように、議決権という企業の経営に口出しできる権利が与えられます。また、株主が集まって企業の経営について議論する株主総会にも出ることができますが、株式をたくさん持っている人の発言力が強いです。
その他、企業が倒産したときに、残った財産の一部を受け取ることもできます。
ただし、企業が赤字になり、配当が出なかったり出資金が返ってこなくても文句は言えず、企業の経営結果に対する責任を負わなくてはなりません。
株式は株式市場で取引されます
株式市場は株式を取引する場所を言い、金融商品の種類によって市場の名前が付けられています。
株式市場の他に、債券市場や為替市場などがあります。
日本の株式市場
日本の株式市場は、東京の他に大阪、福岡に証券取引所があり、一般に株式市場といえば規模の大きい東京証券取引所を指します。また、よく聞く東証1部などは東京証券取引所第１部のことです。
時価総額
時価総額とは、株式市場の規模を示し、上場企業の株価×発行済み株式数の合計で算出します。
株価指数
株価指数とは、その時点における価格を示す指数であり、日本の株式市場の場合、日経平均株価やTOPIX（東証株価指数）などが代表的です。株価指数の上下で株価市場の動きを把握できます。
上場企業
上場企業とは、企業が証券（株式）を発行して資金を調達する際に、特別な審査を経て公に上場され証券会社に口座を持つことで誰でも売買できる上場株式を発行できます。上場株式を発行している会社のことを上場企業といい、そうでない企業を非上場企業といいます。
上場の区分
上場には区分があり、東証プライム、スタンダード、グロースという分類に分けられています。
基本的には、
プライムに上場している企業は大企業で流通性が高い企業
スタンダードに上場している企業はプライムに次ぐ実績ある企業
グロースに上場している企業は成長を期待されている企業
という位置づけになります。
世界の株式市場
先進国や新興国を問わず、世界各国にはそれぞれの株式市場があります。
その中でも、米国、ロンドン、ドイツ、中国、香港などの株式市場は規模が大きく、全世界に与える影響がある重要な市場です。
米国の株式市場
米国の株式市場は特にニューヨーク証券取引所とナスダックの2つがあり、
ニューヨーク証券取引所（NYSE）は、ニューヨーク市のウォール街にある世界最大の株式市場で、上場審査が最も厳しいといわれており上場銘柄のほとんどが大型の優良企業と言えます。
ニューヨーク証券取引所には、日本の企業でも米国預託証券（ADR)を発行する方式でソニーやトヨタなどが上場しています。
ナスダック（NDAQ）は、アメリカ合衆国の新興企業向けの株式市場で成長力のあるIT企業が多く上場しています。
米国の代表的な株価指数
米国の代表的な株価指数は、NYダウ（ダウ工業株30種平均）、ナスダック総合指数、S&P500です。
NYダウ（ダウ工業株30種平均）は、アメリカで上場している企業から成長性や投資家の関心の高さなどを踏まえて、ダウ・ジョーンズ社が選んだ30銘柄で構成された株価指数です。
ナスダック総合指数は、ナスダックに上場している全銘柄を対象としていて、1971年2月5日の時価総額を基準としてその値を100として算出しています。
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S&P500は、アメリカのスタンダード・アンド・プアーズ社が定めている株価指数で、NYSEとナスダックに上場している企業から代表的な500社を選定して算出しています。